初心者にありがちな初心者っぽさを脱する方法【作編曲】
どうも、ペルソナです。
今回は、初心者が陥りがちなDTMの罠について解説していこうと思います。
それではまず、デモ音源をお聞きください
凄く初心者っぽいですよね。^^;
これを、豪華な感じにしていきます。
①ローインターバルリミットは大丈夫?
上のデモ音源を聞いてもらうと分かると思いますが、ピアノが濁った響きになっていることにお気づきでしょうか?
重音(2音以上が重なる音)は、"ある音程の間隔で"ある音程"より下になると音が濁ります。例えば、短3度の重なりの2音をむちゃくちゃ低い音程で鳴らすと音が濁ります。この2つの要素を音楽理論としてまとめたのがローインターバルリミットです。この音楽理論はどんな音程楽器にも適用できます。
ローインターバルリミットを適切にした音源を聞いてみましょう。
これは元の音源のピアノをそのまま1オクターブ上げただけです。
クリアに聞こえるようになったと思います。
ちなみにこれはもう1オクターブ上げると、高くて重厚感が無くなります。狙ってやるならいいのですがこういう場合はこの音域が望ましいです。
②ドラムパターン
元の音源のドラムパターンはこんな感じです。(ドラムのキーマッピングはGM配列です)
C1:キック、D1:スネア、F♯1:クローズドハイハット、A♯1:オープンハイハット、C♯2:クラッシュシンバルです。
この、クローズドハイハットとオープンハイハットを混ぜたドラムパターンを打ち込む方が結構いらっしゃいますが、これは僕は推奨していません。
僕が推奨するドラムパターンはこれです。
普通の8ビートでは、ドラムパターンはオープンかクローズかのどちらかにしておいた方が良いです。僕はドラマーでは無いので本当かどうかはわからないのですが、初心者っぽく聞こえるのはこれもあると思っています。
変えたバージョンです
ここまで来ると割とまともに聞こえると思います。もし同じ打ち込みでまともに聞こえないのであれば音源の質が問題である可能性が高いです。
しかし、この状態では到底いいアレンジとは言えません。
ここからはアドバンス編になっていきます。
③ベロシティ、BPMを意識しよう
今までの音源は、全てピアノのベロシティは102です。
これはちょっと強すぎますね。
ピアノのバッキング(コード感強めの伴奏フレーズのこと)では、べロシティは60~80がベストだと思います。敢えて強く弾く場合は別ですが。
次に、BPMですが、この曲は4分音符で刻んでいるので、BPMを遅くするとバラードっぽくなります(笑)
ベロシティを下げて、BPMを89にしてメロディーを付けたものがこちらです。
④ピアノのアルペジオ、おかず、楽器を足す、ベースを動かす
このままではすっぴんの状態ですので、アレンジを加えましょう。
ピアノのアレンジにおいて、アルペジオは左手もやるといいです。
その際にはサスティンペダルを使いましょう。
また、この楽曲にはストリングスが合うと思います。カウンターメロディーとして入れるか、白玉(2分音符や全音符などのこと)コードっぽく入れるかなど、いろいろなやり方があります。ここではカウンターメロディーで入れます。
また、どの楽器でも言えることですがアレンジには「目立つフレーズ」が必要不可欠です。ピアノがコード弾きの中でメロディーを弾いていたり、ストリングスがメロディーのように動いていたり。それを「おかず」と呼びます。ここではピアノにメロディーのフレーズを入れてみます。
また、この音源はベースはルート音を8分音符で弾いていますが、スケールに沿って少し動かすとより深みが増します。
一通りやったのがこちらです。
⑤最後に
demo5も、まだまだプロから見たら素人だと思います。ここでは深くは説明はしませんが、コード進行とメロディーによってだいぶクオリティが違います。この音源はギター系は一切入れていませんが、ギターを入れるとまた変わってきます。
僕が本気でバラード風にアレンジするとこうなります。(笑)
もちろん、上物がピアノとストリングスだけで成り立つこともいっぱいあります。生で弾いたものに差し替えるとより深みが増すことでしょう。この世界になってくると、人の技を盗むのが大切です(耳コピなどで)。この記事は初心者向けなので高度な知識は解説しませんが、中級者以上向けに記事を作るかもなので良かったらご覧ください。
ではここまで、楽しいDTMライフを!